授 業 科 目 | 必修・ 選択別 | 単位数 | 対象 学 年 | 学期 | 曜・限 | 担当教員 |
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運動力学 | 選択 | 2 | 前田 寛 内線:7720 e-mail:hmaeda@oita-u.ac.jp | |||
【授業のねらい】 福祉マインドを養う上で,また,福祉に関する職業に携わるためには,人間の動作や運動を工学的視点にたって観察する能力も必要になる.そこで,身体を質点あるいは剛体ととらえたり,また粘弾性体やリンク機構体ととらえるなどして,身体の動きを工学的に分析することにより,身体運動や動作の原理を探る. | ||||||
【具体的な到達目標】 日常の生活動作や運動を題材にして,人体の各関節にかかる力や衝撃力を推定したり,その力や衝撃力が最小となる運動方法等を探る.その過程を通して,人間工学的な観点から身体運動・動作を分析する目を養う. | ||||||
【授業の内容】 授業内容は以下の通りである. 1.マイブリッジの写真から、ロボット工学まで 2.身体重心の求め方(作図法による計算) 3.数式処理ソフトMathematicaを使う身体重心の求め方(ベクトルによる計算) 4.身体の慣性モーメントの求め方 5.身体にかかる力の測定方法(並進運動と回転運動) 6.力と加速度は比例する(垂直跳びの床反力を積分してみる) 7.骨格筋の構造 8.テコ比,直列連結系,(摩擦、スクラム、相撲) 9.インピーダンスマッチングと最大パワー(テコ比,関節トルク) 10.運動量保存の法則(運動量の移行)とムチの効果 11.ジャイロの効果,(自転車のホイール) 12.ボールの空気抵抗(フォークボールはなぜ落ちる) 13.衝突と振動の節(vs打撃の中心) ラケットやバットのスイートスポット 14.着地衝撃とシューズの緩衝 15.身体のモデル化(粘弾性モデル、リンク機構モデル) 毎時間,日常生活における動作や運動,例えば洗面台の前に立って顔を洗う動作やランニング運動をとりあげる。そして,そのときに脊椎にかかる力の推定方法や,足にかかる衝撃力の大きさの測定方法などを解説する.最後に、練習問題を解いて提出する. | ||||||
【時間外学習】 | ||||||
【教科書】 | ||||||
【参考書】 トップスリートの動きは何が違うのか、山田憲政、化学同人、2011、1700円 スポーツの達人になる方法、小林一敏著、オーム社、1999年、1400円 | ||||||
【成績評価方法及び評価の割合】 毎時間の練習問題(70%)と期末試験(30%)で評価する | ||||||
【注意事項】 | ||||||
【備 考】 |