授 業 科 目 | 必修・ 選択別 | 単位数 | 対象 学 年 | 学期 | 曜・限 | 担当教員 |
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スポーツ史 | 選択 | 2 | 3 | 田端 真弓 内線:7630 e-mail:mtabata@oita-u.ac.jp | ||
【授業のねらい】 欧米と日本の学校体育の歴史を,改革期を中心にして講義を進め,現代社会におけるスポーツの意義や必要性を歴史的に深める。それぞれの時代の社会背景から生じたスポーツや運動は,過去の学校体育教材として歴史的文化的に形成されたことを理解できるようにする。特に,スポーツのメガイベントとなっているオリンピック競技大会の歴史と文化的意義,オリンピック・ムーブメントを中心に,学校体育における体育理論教材の内容とその取り扱い方について学習する。 | ||||||
【具体的な到達目標】 1.我が国ならびに欧米における学校体育の出現について理解している。 2.時代背景や因果関係をおさえながら体育・スポーツの発展・展開について具体例を示しながら説明できる。 3.近代オリンピック復興の思想について説明できる。 4.オリンピック・ムーブメントの概念と内容について説明できる。 | ||||||
【授業の内容】 1.体育・スポーツ史序論(スポーツの概念史ならびに学校での体育授業の歴史概説) 2.ドイツ汎愛学校における体育授業(グーツムーツを中心として) 3.トゥルネンの成立と発展(鉄棒などの体操、器械の伝播) 4.イギリスにおけるパブリック・スクールのゲーム活動 5.幕末期の藩校教育と武術振興(日本における武術史・今日における武道の意義) 6.幕末期の学問と武術(文武両道の意味) 7.明治初期の「体操」に関する資料講読、演習(小テスト1実施) 8.明治期の学校体育(「身体教育」と体操伝習所による体育教師の養成) 9.欧米スポーツの移入(西欧スポーツの移入から日本人のスポーツ観の形成) 10.大正期の学校体育(学校体操教授要目とその内容) 11.大正期の体操科(合理的体操)から昭和期の体錬科まで 12.戦前のアメリカ体育(新体育と日本の保健体育) 13.古代オリンピック史 14.近代オリンピックとスポーツの文化的意義 15.オリンピック・ムーブメント(体育理論における教材、小テスト2実施)16.試験 【学生がより深く学ぶための工夫】 ・毎回、授業内容に関連する質問を作成しておき、解答してもらう。 ・講義内容の要約と見解について書いてもらう。 | ||||||
【時間外学習】 毎回の授業における復習として、重要となる用語や時代背景についてテキストやノートで再確認し、小テストに備えておくこと。また、授業内容を400字程度で叙述しておくこと。 | ||||||
【教科書】 新井博・榊原浩晃編、『スポーツの歴史と文化―スポーツ史を学ぶ―』、道和書院、平成24年 福永哲夫ほか編、『体育・スポーツ科学概論―体育・スポーツの新たな価値を創造する―』、大修館書店、平成23年 | ||||||
【参考書】 文部科学省、『中学校学習指導要領解説 保健体育編』、平成20年 文部科学省、『高等学校学習指導要領解説 保健体育編・体育編』、平成21年 | ||||||
【成績評価方法及び評価の割合】 毎回の授業の要約叙述30 % 小テスト20% 期末試験50% | ||||||
【注意事項】 小テストは体育・スポーツ史で理解してほしいキーワードや専門用語などについて、それまでに取り上げた内容から出題する。これによりそれまでの学習の到達度をはかる。 | ||||||
【備 考】 なし |